ナイトオブシェルヴスⅡ
「いいアイデアだ。だが大丈夫かそんなことして?」
「?」
「おれ達ぬいぐるみが動けるってバレると……」
「ナイトオブベディヴィア、義務と快楽、卿はどちらが重要と考える?」
「そりゃあ、快楽だけどさ。だけどそれって、義務を果たして初めて存在するんじゃ……」
「卿は頭が固いな」
「悪かったな」
「しかし、もうそれも終わりだ。我々がただの置物でなく、意思と命、そして感情を持っているということを、王に伝えねばならぬ」
「やめとけって」
「いいや、もう決めたことだ」
「卿はガンコだな」
そういい捨て、ガウェインは机の上に立った。
置かれていた筆箱からペンを取り出し、その辺りにあったルーズリーフに声明を書き始める。
「うーん」
「まずい! 王が起床なさるぞ!」
ゲームをしていた鹿のランスロットがゲームを投げ出し、各々遊んでいる騎士たちに呼びかける。
「急げ! 定位置に戻るんだ!」
ぬいぐるみたちは迅速に棚に上り、整列した。
ガウェインは葛藤した。声明を完成させるのは、王が厠から戻って寝静まった後も書くことができる。しかし、今の熱量を失いたくはない。
「何をしている、ナイトオブガウェイン! 早く戻るんだ!」
筆を止めたくはない。今の彼の意志であれば、王に届く声明文が完成する。しかし、彼は相棒のベディヴィアの言葉を思い出した。
「快楽とは、義務を果たし初めて成立する」
そう、己の声明を出し、王の方から自分たちの意思をくみ取ってもらうまで、自分達のことが判明してはならない。それが、最低限の義務であった。
ここは退かねばならぬ。後の自由と、快楽のために。
ガウェインは、撤退を選択した。
(ナイトオブガウェイン、ああ言っておきながら戻るのか……。だがそれがいい。今はそれが最善)
棚を登ろうとすると、ガウェインは足を踏み外した。そうして、王の顔面へと落下していった。
「んー、なんだこれ?」
王がそれを手に取る。
「なんだ、サボテンか」
掴まれたガウェインは微動だにしなかった。騎士としての義務を全うしたのである。
つづく
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