「夜なかなか寝付けない」「昼間に眠くて集中できない」
このような悩みはありませんか?
不眠症は、寝つきが悪い、夜中や早朝に目が覚めるなどの症状が続く睡眠障害です。
不眠が続くと、昼間の眠気や頭痛、めまいなどさまざまな症状を引き起こすため、早めに気付いて対策を打つことが大切です。
この記事では、不眠症の原因や対策についてわかりやすく解説します。
睡眠障害と不眠症について
睡眠障害とは、睡眠に関するトラブルがあり、生活や健康に影響を及ぼす病気をまとめた呼び方です。睡眠障害のなかで最も多いのが不眠症です。
不眠が続くと頭痛やめまい、昼間に眠くなる、集中力が低下するなど、さまざまな症状が現れます。
「1. 夜間の不眠が続き」「2. 日中に精神や身体の不調を自覚して生活の質が低下する」この二つが認められたとき不眠症と診断されます。
不眠症の原因
不眠症にはさまざまな原因がありますが、大きく次の3つに分けられます。
ストレス
不眠症の最も一般的な原因はストレスです。
自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があります。交感神経は体を興奮させる働きがあり、副交感神経は体をリラックスさせる働きがあります。
ストレスがあると交感神経が高まり、体が目覚めた状態が続きます。そのため、眠りにつきにくくなったり、眠りが浅くなったりするのです。
仕事や交友関係の悩み、不安など、ストレスの原因はさまざまです。多くの場合は一時的な不眠のことが多く、数日たてば眠れるようになりますが、慢性的な不眠になる場合もあります。
生活習慣・睡眠環境
不眠症の原因として、生活習慣や睡眠環境が大きく影響します。具体的には以下のようなことが考えられます。
・不規則な生活リズム
・カフェインやアルコールのとり過ぎ
・長時間の昼寝
・寝る前のスマートフォンの使用
・寝室の明るさや温度、騒音
心身の病気
うつ病や不安障害などの病気は、一緒に不眠症を起こしやすいといわれています。
神経痛や関節痛、アトピー性皮膚炎などの強い痛みや不快感があると、寝つきが悪かったり、眠りが浅くなることが多いです。
不眠症の4つのタイプの特徴
不眠症は、眠りが妨げられる状況によって、次の4つのタイプに分類されます。
・入眠障害:寝つきが悪い
・中途覚醒:夜中に何度も目が覚める
・早朝覚醒:朝早くに目が覚め、その後眠れない
・熟眠障害:眠っても疲れが取れない
入眠障害は、ストレスや不安などが原因になることが多いタイプです。複数のタイプが重なって現れることもあります。
不眠が続くと不安やストレスが増し、不眠がさらに悪化することがあります。また、昼間の眠気が続くと、意欲や集中力を下げ、日常生活や仕事へ支障をきたします。めまいや食欲不振など、体調不良を引き起こすこともあります。
不眠症の予防法
・ストレスの軽減
・生活習慣・睡眠環境の改善
・就寝前にリラックスする
・昼寝をする
ストレスは不眠症の原因で最も一般的です。適度な運動や趣味を楽しんで、ストレスをため込まないようにしましょう。
規則正しい生活を心がけ、眠れない場合も、毎日同じ時間に就寝・起床するようにしてください。眠る前にカフェインやアルコールを摂取するのは控えましょう。寝室は温度や明るさなど心地よい環境を整えるのも大切です。
就寝前に軽いストレッチをしたり、読書をしたりして、リラックスするのも効果的です。
どうしても昼間に眠くて集中できない場合は、15分程度を目安に昼寝を取り入れてみてください。短い時間でも疲れがとれ、すっきりします。ただし、午後3時以降の昼寝や長時間の昼寝は、夜の睡眠の妨げになるので控えましょう。
まとめ
不眠症とは、寝つきが悪い、夜中や早朝に目が覚めるなどの症状が現れる睡眠障害のひとつです。その原因は、ストレスや生活習慣、心身の病気などさまざまです。
不眠が続くと、昼間の眠気や集中力の低下、めまいなどさまざまな症状を引き起こし、仕事や勉強、人間関係などに支障をきたす可能性があります。慢性化を防ぐためにも早期に発見して対策することが重要です。
不眠症は、早期に発見すれば自分でできることで改善が期待できます。ストレスをため込まないようにし、規則正しい生活を心がけて、不眠を改善しましょう。
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