「あがり症」それは社交不安障害かも
大勢の前で発表をしたり、人前でプレゼンをするとき、多くの人が緊張すると「あがる」と思います。
緊張のあまり吐き気やめまい、動悸などが起き、社交不安障害と呼ばれる病気になっている可能性があります。
対人恐怖症、赤面恐怖症ともいわれます。
多くの人は病気であるという自覚はなく、自分の性格のせいだから治らないと思い込んでいる場合が多いと思います。
ここでは社交不安障害とは何か、治療方法などについてお話しします。
1.社交不安障害「あがり症」発症する年齢と社交不安障害の大きな特徴
社交不安障害の大きな特徴として、発症する年齢が若いことがあげられます。
10代から20代で発症することが多く、あがり症状で困った時が多いそうです。
10代や20代は対人交流を学ぶ大事な時期。
社交不安障害になってしまうと、人と接するのを避けてしまうので、人と付き合う方法を学ぶことができなくなります。
その結果、就職活動の面接場面などでも困ってしまいます。
また就職できたとしても、親しくない人とも仕事では接しなければないため、一層苦痛を感じるようになります。
2.社交不安障害「あがり症」の症状
社会不安障害は、不安や恐怖、緊張を感じる状況が1つに限定されている「限局型」と、ほとんどの状況で感じる「全般型」の大きく2つの型に分けられるそうです。
全般型は発症年齢が早く、重症である場合が多いといわれています。
人から見られているときにでる症状として
・顔が赤くなる
・声が震えたり出なくなる、どもる
・多汗、動悸、息が苦しい
・手足が震える、文字が書けなくなる
・何度もトイレに行きたくなる
・人前での食事を恐れる
・電話をするとき、強い緊張
・人と目を合わせることが怖い
3、社交不安障害「あがり症」発症の原因は?
原因ははっきりとは解明されていないそうです。
神経伝達物質であるセロトニン(※)などのバランスが乱れ、不安を誘発する説や、恐怖や不安に関与する扁桃体が過剰反応しているのではないかとの説があるそうです。
また、人前で恥ずかしい思いをした経験が引き金になったという例も。
※セロトニン・・・精神を安定させる作用がある脳内の神経伝達物質
4.社交不安障害「あがり症」の治療法は?
「薬物療法」と「認知行動療法」があり、両方を併用すると治療効果が高いといわれているそう。
・認知行動療法
不安や恐怖にとらわれている思考パターンを変えたり、緊張感をやわらげたりすることで、軽減する精神療法です。
・不安症の改善には、マインドフルネスもお勧めです。
・薬物療法や心理療法と併用してもよいですし、マインドフルネスのみ実践することも可能です。
5.まとめ
社交不安障害は多くの人は病気であるという自覚はなく、自分の性格のせいだから治らないと思い込んでいます。
社会不安障害とうまく付き合いながら仕事を続けるには、まず自分自身が社会不安障害についてしっかりと理解することが大切ですね。
もしかして自分も…と思われたなら、心療内科や精神科を受診して専門医の診断を受けることをお勧めします。
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