コラム

SST(ソーシャルスキル・トレーニング)について

多くの人と関わる社会の中で暮らしていくため、人との関わりが避けられない中、精神面にストレスがかかると、考え方がネガティブなほうに向かいやすくなります。

対人関係を円滑にするためのスキルを身に着けるソーシャルスキル(SST)トレーニングのことをぜひ参考にしてください。

1、ソーシャルスキル(SST)とは
2、発達障害などとの関係は?
3、さまざまなソーシャルスキルトレーニング(SST)
4、就労移行支援でのSST
5、まとめ

1、ソーシャルスキル(SST)とは

ソーシャルスキルとは、社会(ソーシャル)の中で暮らしていくための技術(スキル)のことをいいます。

「社会生活技能訓練」とも呼ばれています。

社会の中で対人関係を円滑に運ぶための知識を、トレーニング(訓練)することで「出来ること」を増やして、生活しやすくなったり、スムーズに業務が進めることができるようになります。

複数人の参加者によって進めることが多いのも特徴です。
 

2、発達障害などとの関係は?

ソーシャルスキルは、家族や周りの人と関わることで無意識的に身につけられていくものですね。

中には、注意欠如・多動症(ADHD)や学習障害(LD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)などの発達障害や、知的障害、協調運動障害がある場合などには、ソーシャルスキルを身につけることが難しいケースがあります。

発達障害者の中には、適切な理解やサポートが得られないために二次的障害を生じるなど、幅広い問題を抱えることもありますね。
 

3、さまざまなソーシャルスキルトレーニング(SST)

ソーシャルスキルトレーニング(SST)には、さまざまな手法があるので、年齢やスキルの程度によって選ぶようにしましょう。

ここでは、日常で取り入れられるソーシャルスキルトレーニング(SST)紹介します。

①あいさつをする
あいさつは人とのコミュニケーションには欠かせないものです。

あいさつの言葉を口に出すのが恥ずかしかったり、さまざまな理由からあいさつができない方がいます。

適切なタイミングと言葉であいさつができるように、「あいさつをすることは気持ちがよいこと」「相手の気持ちが嬉しくなること」を感じられるような場面を増やしていくとよいですね。

②相手の気持ちを察する
相手の気持ちを読み取れるようになるために、たとえばゲームや、ロールプレイ、絵カードを用いたものなどが考えられています。

「嫌なことをされたとき自分はどう思うか、相手はどんな気持ちか」を考え、考えていることを意識的に想像したりする訓練をすることで、実際の生活でも自然と相手の気持ちを理解できるようにトレーニングをします。

③会話をする
相手の気持ちを理解することが難しい場合、傷つける言葉や、興味のない話を続けてしまったりすることがあります。

気持ちを読み取り、話題や時間、言葉を選ぶことは、多くのステップを含んだソーシャルスキル(SST)ですね。

会話には多くの要素を含むため、「決められた質問に答える練習」や「言葉のキャッチボールの練習」というもの、「おしゃべりタイムを設けて振り返りを行う」というものなど多岐にわたります。
 

4、就労移行支援でのSST

実際の職場でどのような場面が起こる可能性があるのかを仮定して、演技をしたり、ゲームを通したり、質問や依頼の仕方、質問されたときの回答の仕方、断り方を学ぶ、などがあります。

一般企業等への就労を目指す障害や疾患のある方が、働くための知識や能力を身につけることができます。
 

5、まとめ

IT化などにより、働く人のコミュニケーションを取り巻く状況は変化しつつあります。

情報化社会においてソーシャルスキルを求められることは以前より希薄になったようにも見えますが、状況はより複雑になったともいえると思います。

まずは、周囲の人の視線や表情への気付き、場にふさわしい適切な言動、自分の感情や考えの表現方法などのスキルを獲得し、日常生活において他者と相互に関わる能力を高めることができればよいですね。

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