コラム

自尊心と自己肯定感の違いとは?深い自己肯定感の高め方を解説

「自信が持てない」「周りより劣っている気がして滅入る」など、自分のネガティブな部分に注目して落ち込んでしまうことはありませんか。自信を持てず、落ち込みがちなのは、「自己肯定感」や「自尊心」が影響している場合があります。
自分へのポジティブな態度や感覚を表す言葉として「自尊心」や「自己肯定感」はよく耳にしますが、具体的にはどのような意味なのでしょうか。本記事では、自尊心と自己肯定感の違いや種類、高め方について解説します。

1.自尊心と自己肯定感の違いとは?

自尊心と自己肯定感はどちらも、「自分を大切だと思う感覚」という意味で用いられることが多いといえます。同じ意味を含みますが、違いもあります。どのような点が異なるのでしょうか。

1-1 自尊心とは
自尊心の意味は、以下のように説明できます。

自分の人格を大切にする気持ち。また、自分の思想や言動などに自信をもち、他からの干渉を排除する態度。プライド。

引用元:コトバンク│デジタル大辞泉 自尊心

自分自身を大切な存在だと感じ、自分の考えに自信を持って行動していく態度が自尊心だといえるでしょう。自尊心が低いと、行動に自信が持てず、周囲の反応をうかがって判断することが増え、自分らしい人生を送りにくいでしょう。
一方、「他からの干渉を排除する態度」という記載もあります。自信に満ちた、周囲に影響されない芯の強さがあるといえますが、自尊心が高すぎると傲慢な態度になるともいえるでしょう。自尊心が高くても低くても、物事の認識が偏りやすくなるため、適度なバランスが重要です。

1-2 自己肯定感とは
自己肯定感とは、日本セルフエスティーム普及協会によると、「そのままの自分を認め受け入れ、自分を尊重し、自己価値を感じて自らの全存在を肯定する」感覚だと定義されています。
自分自身を大切な存在だと感じている点は自尊心と大きな違いはありません。ただ、自尊心はどちらかというと自分の良い側面を基準にして価値を決めます。
自己肯定感は、「良い/悪い」という判断基準を超えて自分の価値を決める点も含まれます。そのため、自己肯定感の方がより深いレベルで自分を大切にする感覚だといえるでしょう。

参考:日本セルフエスティーム普及協会「自己肯定感とは?」

2.自己肯定感の5つの側面とは?

自分を大切にする感覚は、あればいいというわけではなく、より深いレベルの感覚である方が、周囲に影響されず自分らしい行動を取れるでしょう。
例えば、「同期のAさんよりも評判がいい」という感覚よりも、「評判が悪くても自分は自分だ」とする方が、深い自己肯定感だといえます。周囲の評価を基準にせず、自分の価値観に基づいて判断し行動できるでしょう。
自己肯定感は深さによって、以下の5つの側面に分けられます。
・自尊感情:自分の良さを自己評価し、自分の価値を認識して起こるポジティブな感覚
・自己有能感:能力に対する自信
・自己有用感:自分には他人と社会のために出来ることがあるという感覚
・自己効力感:何かを成し遂げられる自信があるという感覚
・自己受容:自分の欠点や他人に抱くネガティブな感情を含めて認めることで生じる感覚

5つのうち、自己受容が最も深い自己肯定感の側面だと考えられており、他人の評価に左右されない自信を持った態度だといえます。他の4つの感覚は、「能力があるかないか」「良いか悪いか」という自分以外の基準から自分の価値を決めている特徴があります。
生きていく上では、自分の欠点を認識したり、誰かを羨み嫉妬したりと、全てがポジティブには進みません。そういった側面を否定せず、良い部分と悪い部分を含めて自分の価値なんだとあるがままに受け入れる態度が真の自己肯定感だといえるでしょう。

参考:諸富祥彦(2016)「自己肯定感と自己受容」臨床精神医学45 (7), 869-875

3.自己肯定感の高め方は?

自尊心や自己肯定感を始めとした、生きる活力を与えてくれるポジティブな感覚には、様々な側面があります。深いレベルの自己肯定感を高めるには、どうすればよいのでしょうか。

3-1 自分の感情や感覚を受け入れる
浮かんでくる感情や感覚を、善悪の判断なしに受け入れる態度は、深い自己肯定感を高めるためには大切です。一般的には、ネガティブな感情に振り回されない冷静な人が成熟した人間だとみなされる傾向にあります。そのため、ネガティブな感情を抱く自分を否定してしまうかもしれません。
感情や感覚を否定することは、自分自身を否定することにも繋がります。浮かんでくる感情や感覚を消そうと戦うのではなく、あるがままを受け入れることで、自分を大切にする感覚が育まれるでしょう。

3-2 完璧な人間はいないと認識する
完璧主義な傾向が強いと、自分の欠点を認められなかったり、他人と比べて自分を卑下してしまったりすることが多いでしょう。他人と比べて劣っているように思う場合は、良いところばかりが見えているだけかもしれません。
次のような行動を心がけることで、完璧主義を緩めてバランスの取れた見方ができるようになるでしょう。
・見えないだけで相手にも欠点があると考えるようにする
・失敗や不安は人間誰しもが経験するので過度に気にしない
・小さな成功体験をノートに記録する

3-3 自分を大切な人のように扱う
自己肯定感が低い人には、他人には思いやりを持って優しく接しても、自分には厳しくしてしまうという人が少なくありません。そのため、他人にもしているように、自分にも思いやりを持った態度で接すると、ありのままの自分を認めることにも繋がります。
具体的には、次のように意識して優しい言葉をかけるとよいでしょう。
・私が幸せになりますように
・私の悩みや苦しみがなくなりますように
・私の体が健康でありますように

上記の方法は、自己肯定感を高める「セルフコンパッション」の技法としても用いられるものです。自分への慈しみを持った態度が、これまでの傷つきを癒してくれるのです。

4.まとめ

社会の中でストレスに揉まれて頑張れば頑張るほど、自分を大切にすることが疎かになりがちだといえます。特に、仕事をする上では「出来る/出来ない」といった能力面で評価されることが多く、時には自分を卑下してしまうこともあるでしょう。
「出来る/出来ない」といったものさしから一歩進んで、出来ない自分もそのまま抱えておける感覚が、自己肯定感の本質だといえるでしょう。
仕事において自己肯定感を高めるためには、自分の適性を見極め、「自分らしさ」を発揮できる仕事を見つけることが大切です。

サスケ・アカデミーでは、適職に関する相談にも対応しておりますので、お困りの方はぜひ一度ご相談ください。

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