コラム

テレワークに必要なスキルとは?発達障害の特性を生かして働こう! 

テレワークでは、自己管理力や自己発信力などのスキルが不可欠です。
自分で計画的に仕事を進め、会社の人と調整しながら問題を解決する必要があるからです。
発達障害のある人でも、自身の特性を理解し活用することで、テレワークは可能です。
この記事では、発達障害のある人がテレワークで活躍するために必要なスキルを解説します。
テレワークを考えている人は、ぜひ参考にしてください。

テレワークとは?

テレワークとは、ICT(情報通信技術)などを活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方をいいます。
障害者の働き方のひとつとして、企業でも導入が進んでいます。
【仕事内容】データ入力などの事務やデザイン、プログラミング、CADなど

テレワークのメリット

・通勤の時間がなくなり、時間を有効活用できる
・自宅など落ち着いた環境で集中できる

テレワークのデメリット

・自分で計画的に仕事を進めなければいけない
・職場の人とすぐに相談や意見交換ができない
・コミュニケーションスキルが求められる

テレワークは発達障害のある人に向いている?

集団の中にいるとパニックを起こす人や感覚過敏の人は、テレワークの方が向いている場合があります。
過度の刺激を避け、自分のペースで仕事に集中できるからです。

一方、多動性や衝動性のある人は、テレワークにはあまり向いていません。
一人で時間や仕事の管理をするのが難しい、集中できないなどの理由から、仕事が後回しになる可能性があるからです。

過集中の人はテレワークに向いていると思われがちです。しかし、休憩を忘れるほど仕事に集中してしまい、心身のバランスを崩す場合があるので注意が必要です。

このように、発達障害といっても特性はそれぞれに異なるため、一概にはいえません。
相談員や職場の人と相談しながら進めていくことが大切です。

テレワークに求められるスキルとは?

テレワークは会社で働くよりも一人で仕事をする時間が多いため、以下のようなスキルが求められます。

自己管理力

自己管理力とは「目標を達成するために、自身の意思で行動や感情をコントロールする力」をいいます。主な内容は次の通りです。

・仕事の管理(始業や就業、休憩などの時間管理、仕事の計画や進行管理など)
・生活リズムの管理(睡眠、食事、運動、仕事とプライベートの切り替えなど)
・健康管理(風邪などの予防、服薬、体重管理、体調不良時の連絡や受診など)
・気持ちの管理(イライラや不安などの有無や変化、意欲など)

業務日誌や日記をつけると、仕事の進み具合や健康状態が把握しやすくなります。

自己発信力

自己発信力とは「自分の意見を正確に伝える力」をいいます。
テレワークでは、仕事の進行状況や困りごと、体調などを、自ら会社の人に発信することが求められます。
5W1H(なぜ、いつ、どこで、誰が、何を、どのように)を使って正確に伝える事が大切です。

基本的なパソコンスキル

テレワークではパソコンを使った作業が中心です。
会社の人とのやりとりも、メールやウェブ会議などが多いため、パソコンやツールの操作は欠かせません。

発達障害のある人がテレワークする際に押さえてほしいポイント

テレワークの際に押さえてほしいポイントを5つ紹介します。
発達障害のある方がテレワークする際に抱える悩みとして「時間の管理が難しい」「集中力が続かない」「切り替えが難しい」といったものがあります。

苦手な部分を補う工夫をして、トラブルを回避し、円滑に業務ができるようにしましょう。

①始業時間・終業時間、休憩時間を決める
自宅だと、ついダラダラしてしまいがちです。
会社で仕事する場合と同じように時間を区切り、オンオフを切り替えられるようにしましょう。

②アラームを活用する
アラームをセットして時間を管理すると、過集中が防げます。
スマートフォンのアラームの場合は、ついアプリに夢中になってしまうので、単体のアラームを使うのがおすすめです。

③環境を整える
仕事に集中できるように、仕事に関係のないものは周囲に置かないようにしましょう。
終業時には仕事で使ったものを片付けると、オンオフの切り替えがしやすくなります。

④スケジュールを可視化する
頭の中で考え込まずに、可視化するのがポイントです。
「今週やること」「今日やること」などスケジュールを書き出して、タスクを忘れずに進めましょう。

⑤定期的に職場へ連絡する
会社の人と時間を調整し、毎日決まった時間に会社へ連絡しましょう。
時間を決めておけば連絡しやすいですし、困りごとや不明点があっても安心できるので、テレワークの負担が軽減できます。

まとめ

発達障害のある方は、時間の管理やオンオフの切り替えが難しいといった特性があります。そのため、テレワークでは、これらの特性を補う工夫が重要です。テレワークに必要なスキルは、訓練や経験を重ねることで習得できます。サスケ・アカデミーでは、一人ひとりの特性に合わせた就労支援や就労訓練を行っています。
個別相談も無料で行っていますので、まずはお気軽にご相談ください。

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