就労移行支援事業所に通ってみようか悩んでいる方に読んで頂きたい記事です。
就労移行支援とは、「障がいを持っている方が一般企業に就職する前に、様々なカリキュラムを通して訓練し、就職をサポートしてもらえる制度」です。
就労移行支援を利用するためには、下記の4つのステップになります。
補足で就労移行支援事業所の契約までのまとめと相談員さんの探し方を記載しています。
目次
1.通いたい就労移行支援事業所を探す方法
就労移行支援事業所を探す方法は主に2種類あります。
私は「自分を担当してくれている相談支援員さんに相談して一緒に探す方法」でサスケ・アカデミーさんと出逢うことができました。
それぞれの詳しい説明をしていきます。
・インターネットで自分の地域の就労移行支援事業所を検索する方法
自分で探す場合は「就労移行支援◯◯県」とお住いの県を入力して、検索してください。
そうするとお近くにある事業所が表示されるかと思います。
各事業所のホームページを見ながら、訓練内容・受け入れ可能な障がい種別・通所型か在宅型かなどの情報を比較して、利用したいと思った事業所があれば、電話で見学や相談をしたいと伝えてみてください。
・自分を担当してくれている相談支援員さんに相談して一緒に探す方法
まず初めに相談支援員さんを知らない方に向けて簡単に説明します。
相談支援員さんとは、障がいを持つ方が希望する日常生活や社会生活を送れるように全般的な相談をできる方です。
私は18歳のころから今の相談支援員さんに担当して頂いていたので「1人暮らしと並行して、一般就労に向けてどこかで訓練したいと思っています」とお伝えして就労移行支援事業所を探し始めました。
相談支援員さんは様々な事業所や関連機関を知っているので非常に心強いです。
自分の障がい状況や生活状況を把握してくれているため、適切なアドバイスをもらえます。
当初の希望として「毎日の通所は身体的に厳しいので在宅で訓練をしたい」と思っていたので在宅訓練が可能な所を提案して頂き「サスケ・アカデミー」が見つかりました。
その後相談支援員さんと一緒に相談へ行きました。
2.就労移行支援事業所への相談・見学行ったとき
結論からお伝えすると、私がサスケ・アカデミーに相談・見学に行ったのは計3回です。
2020年春頃、当時施設入所しており、感染症対策で外出出来なかったのでSkypeを繋いで相談支援員さん、サスケ・アカデミー職員、私で顔合わせの会が開かれました。
各自の自己紹介や障がい内容の説明・サスケ・アカデミーについての説明が計1時間ほど話してその日は終了。
2020年夏頃、入所していた施設での面会が出来るようになったので実際にお会いしてどのような職業に就きたいか、パソコン作業がどの程度出来るかの聞き取りがありました。
参加したのは春と同じ人たちです。
2020年秋頃、入所していた施設を退所して1人暮らしの準備をしながらサスケ・アカデミーに見学に行きました。
そこで実際に訓練カリキュラムに取り組んでいる方達の様子を見させていただいたり、1日のスケジュールを説明して下さったりしました。
その後、サスケ・アカデミーの利用を決めました。
2020年冬頃、利用日数・利用時間について話し合って決め、2021年2月から本契約を結ぶことが決定しました。
といった流れです。
私が就労移行支援事業所を利用したいと考えたのは、2019年冬頃からだったので約1年ぐらいの期間がかかりました。
あくまで私の場合ですので、各々の生活環境などで相談や見学の頻度は変わってきます。
3.障がい福祉サービス受給者証の申請手続きと注意事項
各自治体により多少申請までの手続きが異なる場合があります。
1例として読んでいただけると嬉しいです。
不明な点は各市区町村窓口や利用したい就労移行支援事業所に相談頂けますと幸いです。
障がい福祉サービス受給者証とは、就労移行支援などの福祉サービスを受ける際にお住いの自治体から交付される証明書になります。
この受給者証がないと福祉サービスを受けることはできないので、必ず申請が必要になります。
注意!担当してくれている相談支援員さんがいない場合は、担当になってくれる相談支援員さんを探しておくことを推奨します。
なぜかというと受給者証申請の際に必要な書類は作成するのが複雑なため、専門的な知識を持つ方にお願いした方がスムーズに申請が可能です。
それに加え、今後福祉サービスを受ける際も心強い相談機関になるので、早めに担当の方を見つけておくと安心できます。
では、受給者証取得までの流れを3つに分けて説明します。
・利用したい事業所を決めて、利用開始の合意を得る
私の場合で説明しますと、2020年秋頃にサスケ・アカデミーを利用すると決め、事業所からも合意を得ました。
・必要書類を揃えて、各自治体窓口で申請
私が申請する際に必要になった書類を紹介します。
①障がい者手帳
②支給申請書「窓口で貰って記入」
③利用する必要性を証明する書類 (医師の意見書など主治医など普段通院している病院で書いてもらう必要があります。)
④サービス等利用計画書(自分で作成するか、相談支援員さんに依頼する)
※サービス等利用計画書とは、各利用サービスでどのようなニーズが満たせるか各機関で関わっている人の意見がまとめられている書類です。
自分で作成することも可能ですが、相談支援員さんに依頼する方が作成方法・各機関での聞き取りなどがスムーズになります。
以上の書類を揃えて各自治体窓口で申請します。
・自治体職員が訪問し、聞き取り
申請の後、自治体からの確認として聞き取り調査がありました。
居住地の確認・障がい内容の確認・就労意欲の確認などに、おおよそ30分程度自治体職員さんから質問され答えていきました。
この調査を元に、自治体が審査し受給者証が交付されます。
4.受給者証が届いたら就労移行支援事業所と契約をする
審査に通ったら受給者証が郵便にて自宅に送られてきます。
受給者証が届いたら就労移行支援事業所に手元に届いたことを伝え、就労移行支援事業所に行き本契約を結ぶ手続きをします。
職員さんからの説明・注意事項などを聞き、疑問点や問題等なければ書類にサインし、本契約をします。
本契約を結べたら、いよいよ就労移行支援利用開始です。
就労に向け取り組んでいきましょう。
5.補足。就労移行支援事業所の契約までのまとめと相談員さんの探し方
・障がいを持っている方が一般企業に就職する前に、様々なカリキュラムを通して訓練し、就職をサポートしてもらえる制度のことを就労移行支援という
・就労移行支援の探し方は自分で探すか相談員さんと探す
・福祉サービスを受ける際には受給者証取得が必須
・相談支援員さんの探し方
各自治体窓口で「相談支援事業所を紹介してほしい」という趣旨を伝えてください。
また、家族や友人などに紹介してもらう方法もあります。
私は家族に今の相談員さんを紹介してもらいました。
今回は、以上です。読んでいただきありがとうございます。
岡矢 哲汰
Tetta Okaya
脳性麻痺と診断され車いすでの生活を送っています。
高校卒業後から1年後介護サービスを利用しながら一人暮らしを始めました。
サスケ・アカデミー高松での在宅訓練で得た経験や感謝をいかして日々挑戦を恐れず業務に熱意をもって取り組んでいます。
これからの夢
就労時間を延ばせるように会社に貢献し日々皆様が明るく楽しくなるよう努めたいと思います。