「自分の強みが分からない」「自己PRで何を伝えたらいい?」就職活動をしている人が、一度は抱く悩みだと思います。その悩みの解決策に自己分析という方法がありますが、「自己分析って何?」と思う人もいるのではないでしょうか。
この記事では、自己分析の概要や方法、障がい者向けの自己PR方法について解説します。
自己分析でできること
自己分析とは、過去の経験や思考を振り返り、整理・分析することです。自己分析すると、自分の強みや弱み、考え方の特徴などの理解につながります。また、就職活動に有効な次のような効果が得られます。
企業選びの基準が明確になる
自己分析すると、自分の考えが把握できるようになります。就職を例に挙げると、スキルをいかして活躍したい、収入を増やしたいなど、自分が就職する目的が明確になるはずです。
就職先を選ぶ際には、その目的を基準に、自分の考えとマッチする企業を選ぶことが大切です。それにより入社後のミスマッチや早期退職が防げます。
自分の強みが分かる
「強み」とは、自分が持っている知識や能力の中で、最も優れているものを指します。
強みが分からないと悩んでいる人は、強みを「特別な才能」や「他人より優れている能力」だと考えていませんか?
苦手なことにも挑戦するチャレンジ精神や、上手にイラストを描ける力など、自分の中で誇れるもの全てが強みです。自分自身を客観的に見つめるのは難しいかもしれませんが、徐々にコツがつかめるようになります。
今日からできる自己分析方法3選
自己分析にはいくつかの方法がありますが、ここでは今日からできる簡単な方法を3つ解説します。
- 過去の体験を深掘りする
過去の体験を分析すると、自分を客観的に見つめ直すことができます。成功体験に限らず、努力したこと、好きなこと、嬉しかったことなどなんでも構いません。その内容を「なぜ?」というキーワードで深く掘り下げてみてください。
例)
パソコン学校に通い、ITパスポートを取得した。
・なぜITパスポート取得したのか?→ 将来IT関係の仕事に就きたいから
・なぜ合格できたのか? → 一発合格できるように予習復習を欠かさなかった。わからない事があれば調べたり先生に質問したから合格できた。
この例の場合「計画性、行動力、努力家、積極的」といった点が強みとして見えてきます。
- 弱みをポジティブな言葉に置き換えてみる
自分の弱みやダメな点を挙げて、その逆の言葉に置き換えてみると、自分の強みが見えてくることもあります。
例)
・優柔不断で決断力がない → 他人の意見を尊重する。考えて慎重に判断する。
・一人で問題を抱え込む → 責任感が強い。
自分の長所や強みがでてこなくても、短所や弱みは結構思いつくものです。自己分析が難しい、自分の強みが分からないという人は、この方法を試してみてください。
- 周囲に分析してもらう(他己分析)
自己分析が難しい場合は、親や家族、友人、相談員など、自分をよく知る人に意見を求めてみましょう。他人から見た自分を知ることで、気付かなかった強みや考え方の特徴を知るきっかけになります。
障がい者向けの自己PR方法
障害者雇用に向けて準備するときに、ぜひ加えてほしいポイントを解説します。
自分の強みを具体的に伝える
自己PRでは、スキルや経験、仕事への熱意や自分の強みを積極的にアピールしましょう。伝える際は「上司から〇〇と評価された」「〇〇の資格を取得した」というように、具体的なエピソードを盛り込むと、相手に伝わりやすくなります。また、企業は障がいの有無に関わらず、その人が会社にどのような貢献ができるか、という点を重視します。自分ならこのように貢献できます!と自信を持ってアピールできるように準備しましょう。
配慮事項を正確に伝える
面接の段階で、障がいの詳細について話す必要はありません。しかし、採用後に働きやすいように、また、トラブルを防ぐためにも、以下のような配慮事項を具体的に伝えておくことが大切です。
- 自分でできることを伝える
(肢体不自由で車椅子を使用しているが、トイレなど日常の動作は一人で可能、など) - 配慮があればできることを伝える
(ADHDで長時間集中できない。こまめな休憩を取れば集中できるので、配慮してほしい、など) - 苦手なことを伝える
(耳から入る言葉の理解が苦手なので、指示する際は紙に書いてほしい、など)
まとめ
強みとは、特別な才能や他人と比べて優れたものではなく「自分の能力の中で最も優れているもの」です。自分を客観的に見つめ自己分析すると、自分の強みや思考の特徴を見いだすことができます。就職活動をする前に自己分析し、自己PRに役立てましょう。
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